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Our Ingredients vol.1 配合成分について その1

「Herbal Medicine×Western Medicine」という考え方

「Herbal Medicine×Western Medicine」という考え方

一般的に、西洋医学は、病気の原因となるものを“病原=悪”として、直接攻撃または排除する事で病気を治す療法で対処してきたのに対し、漢方医学は病気を単に局所的なものとして考えず、体の調和をとる事を重視し、自然治癒力を高めることを主としています。私たちは、両者の考え方をスキンケアに応用し、漢方エキスとオーガニックエキスがともにシナジーを生む選別にこだわりました。つまり、免疫細胞マクロファージを徹底して活性化するという西洋医学の考え方と同時に、肌の基礎体力をあげていくという漢方医学の考え方を取り入れたのです。

Herbal Medicine(漢方医学)に基づく配合薬草の一例

Angelica acutiloba:当帰(トウキエキス)

古来から民間薬として利用されてきた、山地に自生する生命力の強いセリ科の多年草、当帰。皮膚に対しては、抗菌作用の他、血行をよくし、くすみの無い透明な健康肌を保つといわれます。 また、当帰に含まれるリグスチリド(ligustilide)は、美白成分として知られている他、多量に含まれる多糖類による保湿作用などの薬効が認められています。

Paeonia lactiflora:芍薬(シャクヤク根エキス)

ボタン科の多年草シャクヤクの根から抽出精製した植物エキスです。「赤芍」と呼ばれる野生種のみを使用しています。タンニンによる収斂と多糖類による保湿作用、さらに抗炎症、収れんなどの作用を持つ成分を含んでいます。また含有成分のペオニフロリン(Paeoniflorin)には、チロシナーゼ活性抑制する働きがあるため、美白効果としては特筆すべき薬効です。
テルペノイド・オキシペオニフロリン・アルビフロリン・テルペン類などを含みます。

Rehmannia glutinosa:地黄 (ジオウエキス)

赤褐色の根茎から得られた地黄には、漢方の生薬成分として古くから、補血・滋養効果で知られています。レーマニン、マンニトール、ビタミンA類物質などを含有するこの成分は、 マクロファージを活性化(皮膚細胞活性効果)する薬効が認められています。活性化されたマクロファージは、破損した皮膚細胞(シミ・クスミの原因)を捕食するため、肌本来の透明感が甦ります。

Cnidium officinale:川芎(センキュウエキス)

セリ科の植物、川芎の根茎から抽出されるエキスです。14世紀から月経異常の際に血を活気づける治療薬として使用されています。現代女性の多くが抱える、過剰なダイエット、強いストレス、冷暖房による急な温度差などの原因による生理不順や無月経は、血液の栄養不足(血虚)が原因です。このような女性特有の症状に対し、有効に血流改善を促し、肌の基礎体力をあげて、活き活きとしたお肌を甦らせます。

Coix lacryma-jobi var. ma-yuen:薏苡仁(ヨクイニンエキス)

ハトムギの種皮を取り除いた種子(ヨクイニン)から丁寧にひとつずつエキスを抽出しました。脂肪油が7%含まれ、蛋白質18%、澱粉質52%、グルカン、そのほかにコイキセノリドという抗腫瘍性物質が含まれ、皮膚の新陳代謝を良くして老廃物を排泄する働きや排膿作用があります。古くからニキビを始め、肌荒れ、シミなどに薬効が認められています。 

Syzygium aromaticum:丁子(チョウジエキス)

モルッカ諸島に自生するフトモモ科の常緑高木である丁子のつぼみから抽出されたエキスです。主タンニンのオイゲニインを含有するので、抗アレルギー性、抗ウイルス性のある有効成分として認められています。またメラニン生成を抑える作用や、抽出物に含まれるポリフェノールなどの抗酸化物質によって酸化反応も抑えるので、二重に美白効果も期待できます。

M. lhou:桑白皮(マグワ根皮エキス)

マグワの根皮を乾燥したものです。もともと桑の木が自分を守るために固い皮の裏側に蓄えた成分で、フラボノイド(ポリフェノールの一種で、毛細血管を保護・丈夫にし、その吸収力を調整する作用を持つ)をふんだんに含んでいます。さらに、強力な消炎作用のあるアルファとベータのアミリンが高い濃度で含まれており、皮膚の炎症を沈静化し、素肌は心地よい落ち着きを取り戻す薬効が認められます。

Asarum sieboldii Miq.:細辛(ウスバサイシン根エキス)

ウマノスズクサ科の細辛の根および根茎を乾燥したものです。漢方では、新陳代謝機能促進薬として使用されており、血流活発化の目的で配合されています。また、冷えの症状を改善する生薬としても古くから汎用されており、活き活きとした血流が生み出す、健康的な美肌へ導く薬効が認められます。

Swertia japonica:千振(センブリエキス)

リンドウ科の越年草で、開花期の全草から抽出して得られるエキスです。様々な生理活性作用のある成分を含んでいますが、中でもキサントン誘導体は、他に類をみないほど強力な抗酸化作用をもっており、さらに、抗菌・殺菌作用、抗炎症作用などが報告されています。皮膚細胞の代謝改善効果や抗老化効果などのすぐれた効果が期待でき、健やかな肌を導くには欠かせない成分です。

Sanguisorba officinalis L.:地楡(ワレモコウエキス)

バラ科のワレモコウの根と根茎から抽出したエキスです。漢方ではジユ(地楡)と呼ばれ、乾燥品は医薬品として扱われます。成分にタンニンやトリテルペノイド系サポニンを含み、低刺激性で、皮膚を保護しつつ引き締める作用があり、抗酸化成分も豊富に含まれています。さらに消炎、抗菌、収れん、美白などの作用があるといわれています。

Ziziphus jujuba:大棗 (ナツメ果実エキス)

クロウメモドキ科ナツメの未成熟果実を乾燥させ、抽出精製されたエキスです。ナツメはプルーンにくらべて、鉄分1.5倍、カルシウム1.6倍、カリウム1.6倍、食物繊維1.7倍と、栄養素が豊富に含まれています。漢方ではタイソウ(大棗)と呼ばれ、糖分、有機酸類、サポニンなどを含み、皮膚に対しては保湿、消炎、皮膚機能活性化、抗アレルギー効果が認められています。

Glycyrrhiza L.:甘草根エキス (カンゾウ根エキス)

4000年も前から薬用植物として使用されており、生薬の王といわれる甘草。中でも特に薬理効果が高いとされるモンゴルに自生する「ウラルカンゾウ」の根のみから抽出しています。甘草根に含まれるトリテルペンサポニンの一種グリチルリチンに、抗炎症作用・抗アレルギー作用があり、急性・慢性の皮膚炎にも薬効があります。副作用もないため、医薬品にも使用されています。

Panax ginseng C.A.Mey.:高麗人参 (オタネニンジンエキス)

漢方で高麗人参と呼ばれるエキスで、薬用部位の根から抽出されたエキスです。一般に食用されるニンジンとは全く異なる種で、20種類以上のジンセノサイド、サポニン配糖体、ビタミン、ミネラル、糖タンパクを極めて豊富に含み、抗酸化作用に加えて細胞の中の免疫タンパクを作り出すリポソームを活性化する薬効が認められます。

Western Medicine(西洋医学)に基づくオーガニックエキスの一部

Glycine max:植物性乳酸菌発酵液 (豆乳醗酵液)

植物性乳酸菌醗酵液富士山のふもとの専用農場にて無農薬有機栽培(バイオエクセル農法)にて育てられた大豆より抽出しました。この成分は、大豆そのままではなく、伝統的かつ独自の発酵方法を用いて精製した全く新しい抽出液です。乳酸菌のチカラを活用することで、イソフラボン以外の有効成分(GABA(γ-アミノ酪酸)やアミノ酸、有機酸などの保湿成分)をふんだんに含む成分に仕上げました。我々の研究では、レチノール(ビタミンA)以上のプロコラーゲン産生率が認められ、皮膚細胞の老化防止には、極めて有効であることが確認されています。

Glycine max:黒豆発酵エキス (豆乳醗酵液)
この成分は、上記の植物性乳酸菌発酵液を、川北黒大豆の品種に変更したものです。
Anthocyanin(アントシアニン)
Anthocyanin
(アントシアニン)
篠山市の川北地区ではその土壌特性からか、大変品質の優れた黒大豆が今も栽培されています。その中でも特にすぐれたブランドとして現在も「川北黒大豆」として他の黒大豆より一段高い有用品種として栽培していますが、この品種だけを使用しました。この黒大豆で最も特筆すべきは、抗酸化物質であるアントシアニン(総称してポリフェノール)の含有率です。ポリフェノールはその分子構造に水酸基(OH)が2以上ついているものを総称しますが、この水酸基が抗酸化物質として、活性酸素を強力に除去します。さらにこの成分はその他にも、ホルモン促進作用など多機能な効果が認められます。
Citrus junos:青ユズエキ (ユズ果実エキス)

私たちは植物素材の収穫時期や部位が異なることで、植物として同じであっても全く異なったエキスができると考えています。3本のビーカーfrescaの研究部門が、青ユズの部位ごとに抽出したエキスを分析した結果、種子の付近にのみペクチン質の多糖類が極めての高濃度で含まれていることが明らかとなりました。このペクチン質を取り込むため、収穫時期を限定し、夏の暑い時期を経験した微少な青玉の種子周辺部分からのみ抽出精製しています。さらに、ユズの種子には、極めて強い抗酸化性が確認されており、フラボノイド配糖体やカテキンなどのポリフェノール類が有効成分と推測されます。
私たちの研究部で、キサンチン-キサンチンオキシダーゼの反応でスーパーオキサイドアニオン(O2-) (※注1)を発生させる系において、青ユズエキスには顕著なSOD様活性(※注2)が認められました。
評価はMTT(黄色)をO2-の捕捉担体として用いました。MTTにO2-が作用すると紫色のフォルマザンに変色する系において、SOD様活性が高いとMTTの黄色が保持されます。左の写真の通り、青ユズエキスの添加した系には、全く変化が認められず、極めて高いO2-消去効果(活性酸素除去効果)が明らかとなりました。

※ 注1 スーパーオキサイドアニオン(O2-)とはフリーラジカルで活性酸素です。
※ 注2 SOD様活性とは、スーパーオキサイド(活性酸素)の消去活性です。

Perilla frutescens var. crispa:紫蘇花穂エキス(シソ葉エキス)
愛知県豊橋で種子の管理から一貫して栽培されています。「シソ」と聞くと、ありふれた印象をお持ちになるかもしれません。
TNF TNF(Tumor Necrosis Factor)
TNF
(Tumor Necrosis Factor)
サイトカインの一種で、炎症を特定の細胞に情報伝達するたんぱく質。
しかし、紫蘇(シソ)も使用部位が違えば、含有成分が全く異なり、驚異的なチカラを発揮します。シソの葉ではなく、シソの花穂(花の部分)より抽出したエキスで、収穫は1本ずつ手作業で、花が落ちてしまわないように慎重に行われます。私たちの研究で、この花穂(花芽)にのみ、抗炎症成分の「ルテオリン」が極めて高濃度に含まれていることが発見されました。 さらに、図の通り、この花穂エキスには、TNF(腫瘍壊死因子)の産生を強力に抑制することが明らかとなっています。TNF抑制は、炎症の元であるホスホリパーゼA2(炎症の根源)の活性化を完全に阻害するのです。つまりアラキドン酸カスケードと呼ばれる炎症の一連の連鎖反応を、出発地点で効率的に止めることに他なりません。
Vaccinium myrtillus:キュアベリーエキス(ビルベリー葉エキス)

bil_grafヨーロッパで医薬品として使用されている同品質のビルベリー(学名:Vaccinium Myrtillus L.)抽出エキスです。フィンランド産の野生種のみを厳選使用しています。なぜフィンランド産なのか?それは、一日中太陽が沈まない日が続いたり、南部でも6月の夏至前後の2週間は全く日が沈まない一晩中薄明るい白夜(びゃくや)が続く特殊な気候にあります。このような夜が極端に短く、日照時間が長い環境にあるビルベリーは、長時間降り注ぐ太陽の紫外線から身を守るためにアントシアニン色素を果肉の中にまで極めて豊富に含有しているからです。日本で生産されるビルベリーに含むアントシアニンの含有率の5倍以上に相当します。さらに、このエキスには、GABA(γ-アミノ酪酸)を産生する酵素を強力に増加させる効果があります。人体にも広く存在する天然アミノ酸のひとつであるGABA(γ-アミノ酪酸)は、抑制性の神経伝達物質として働いており、興奮を鎮めたり、リラックスをもたらしたりする役割を果たしています。そして、このGABAを産生する酵素は、真皮の線維芽細胞に存在し、GABAは皮膚でも形成されることが明らかになっています。また、GABAは保水成分ヒアルロン酸や抗酸化物質グルタチオンの産生を促し、細胞増殖を活性化するなど細胞力を高める働きが認められています。

Zostera japonica:コアマモエキス(アマモエキス)

シロチナーゼグラフ/サイトカイングラフ「不老長寿の霊草」とも言われ、海の中で唯一花を咲かせるアマモ。太平洋沿岸に群生するアマモの中でも、栄養価が豊富と言われる和歌山県産のみを使用し、独自の抽出方法で、精製したエキスです。肌のシミは、紫外線などの刺激を受け、メラニンが過剰につくられることでできやすくなりますが、アマモにはチロシナーゼ(メラニンを合成する酵素)の量を抑え、メラニン合成を抑制する働きがあります。さらに、ニキビ(マラセチアが表皮細胞に作用して起こる免疫反応によるニキビ)にはアマモエキスが極めて効果的であることが明らかになっています。アマモエキスには、炎症が発生し、特定の細胞に情報伝達をする物質(IL-8(ケモカイン)と呼ばれる炎症性サイトカイン)の発現量を抑制する働きがあります。つまり、炎症性サイトカインが、特有の細胞内シグナル伝達経路の引き金を引き、結果的には細胞に生化学的あるいは形態的な変化をもたらすことを強力に抑制し、炎症を回避するのです。

Daucus carota:琉球人参エキス(ニンジン根エキス)

沖縄県中城村で無農薬栽培された琉球人参(島人参)のエキスです。一般的な西洋人参とは異なり、ゴボウのように細く、黄色の品種です。人参は、カロチン含有量が高いことで知られていますが、この朝鮮人参は、「リコペン(lycopene)」と呼ばれる抗酸化作用のあるカルテノイドの含有率が極めて高い品種です。リコペンの抗酸化力は、β-カロチンの2倍、ビタミンEの100倍といわれ、大変強力なものです。さらに様々な研究より、リコピンが紫外線によるメラニン産生細胞の活性化を抑制する事が報告されています。 また、リコピンが紫外線による線維芽細胞のコラーゲン産生抑制効果を減少させる事も明らかになっています。これらを要約しますと、リコピンには紫外線によるシミとシワに対して極めて効果的であることが、医学的に証明されていることに他になりません。

Artemisia indica Willd. var. maximowiczii (Nakai) H.Hara:蓬新芽エキス(ヨモギ葉エキス)

ヨモギグラフ沖縄県の山地に自生するオオヨモギの新芽のみから抽出したエキスです。新芽には、アミノ酸のリジン、トリプトファンのほか、ビタミンA(カロチン)・B1・B2・Cまた、鉄、カリウム、ナトリウム、カルシウム、マグネシウムなどのミネラル、カフィタンニン、葉緑素、酵素(アミラーゼ、インペルターゼ、ペルオキシターゼ)など極めて多岐にわたる成分が高濃度で配合されており、近年ではヨーロッパでも注目されている美肌成分です。私たちの研究では、幼ヨモギの芽には、紫外線やさまざまな原因で酸化され、毛穴に詰まった過酸化脂質 (※1)の育成を、強力に抑制する効果が確認されています(過酸化脂質によって起こる細胞死滅を顕著に抑制しました。)。さらには、酸化してしまった脂質(過酸化スクワレン)の刺激を緩和する効果や、細胞賦活効果も確認されており、新芽部分にのみ含有する成分が有効に作用していることが明らかになっています。
(※1)  過酸化脂質は角質層にある真皮にまで入り込んで、弾力繊維を破壊する力があるといわれ、シワの原因となり、お肌を老化させます。

E. glabra:蔓茱萸樹皮エキス(ツルグミエキス)
蔓茱萸樹皮エキス
蔓茱萸樹皮エキスを添加した培養細胞は、活性酸素の刺激を和らげる働きがあるため、細胞数の減少がほとんど見られません。
沖縄県の山地に自生する野生のツルグミの樹皮から抽出したエキスです 。ツルグミは、沖縄では「かぼく」とよばれ、枝葉を泡盛に漬け込んだエキスは、高齢者特有のシミ(老人斑)を取り除くなどの効能で知られています。私たちの研究においては、このエキスが活性酸素の刺激を緩和する極めて優れた効果が確認されています。活性酸素の刺激によって、メラノサイトが活性化するので、このことはシミやシワを事前に防ぐ効果であることが分かります。この効果を裏付けるsべく、酸化ストレスとしてt-BuOOH(過酸化物)を用いて、肌細胞に与える影響を研究した結果、あらかじめ蔓茱萸樹皮エキスを添加(1%) して培養した細胞と、無添加で培養した細胞に、t-BuOOHを作用させて、細胞の形態変化を観察します。結果、蔓茱萸樹皮エキスをあらかじめ添加した細胞には、細胞数の減少が顕著に抑えられることが判明しています。

(各成分のはたらきの内容は、あくまでも一般的な性質及び研究結果を述べたものであり、化粧品および食品などに配合された場合には、必ずしもここに記載されたはたらきをするとは限りません。)

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